こんにちは。KEOMOKOです。
今日は、M・ナイト・シャマラン監督のOLD(オールド)を鑑賞しました。
2回目の鑑賞なのですが、今回ブログにのせるのに改めてじっくり観てみて
さらに謎が深まった気がしていますw
あらすじ
岩壁に囲まれたプライベートビーチ。そこにバカンスで訪れた4人家族。
しかし女性の遺体が流れ着いたことで事態は一変。次々と不可解な出来事が巻き起こります。
さらには子供たちが一気に5歳も成長してしまうという理解不能な事態に…
岩壁のトンネルを抜けようとしたり、泳いだり、脱出を試みるも途中で気を失ってしまい閉じ込めらてしまいます。
ネタバレ感想
まず、時の流れが一気に早くなるというシチュエーションはとても面白いと思います。
初めて観た時はその奇抜な発想で最後までかけ抜けた!ていう感じで、
細かいところまでよく観ていなかったんですが、
今回あらためて観てみるとけっこうツッコミどころはあるなーと思いましたw
まず、マドックスとトレントの肉体が成長するとともに精神もちゃんと成長しちゃってる?という部分。
二人が急成長した時に、その見た目に反して母親にすがりつく感じがチグハグでちょっと気持ち悪いと
思っちゃたんですが、そこが見せどころなんだと思ったんです。それこそホラーだと。
だけどわりとすぐに精神年齢も同じくらいに成長している雰囲気で、少し肩すかしをくらったような感じでした。
その後も、医者チャールズの娘カーラとトレントが急にいい感じになってしまい、
妊娠してしまうというとんでもシーンw
テントの中で会話している時点でそういう展開になりそうだな…と思っていたんですが、予想通りの展開になり、
うーん、これはサービスシーンて感じ?と思いました。
もしこの場で妊娠してしまったら…?
そもそもどうやって子供ができるのか知らないであろう年齢の人間が肉体だけ成長してしまったら本能的に…?
みたいな、怖いものみたさのシーンという感じでした。
まあ妊娠・出産て体の変化が分かりやすいし、この謎空間の異常をさらにを際立たせているとは思いました。
でもトレントが「妊娠て10回に1回くらいの割合なんじゃないのか」と父親につめよるシーンで
さっきまで6歳だったんだよね?とも思いましたw
ネタバレラスト
マドックスとトレント以外の全員が死んでしまい、途方にくれる二人。
昨日まで6歳と11歳だったのにもう今は50代…。
そしてトレントはホテルで仲良くなったイドリブの暗号メモを思い出します。暗号を解くとそこには
”おじさんはサンゴが好きじゃない”
のメッセージ…。ふと顔をあげるとサンゴ礁が…。
二人は泳いでサンゴ礁のトンネルを潜り抜け、気を失わずに無事生還できたのです。
このニョキニョキ生えた白サンゴのトンネルが、謎磁気から守ってくれたということなんでしょうか?
それ以前に、なぜ海岸から一定の距離離れると気を失ってしまうのか、という明確な説明はなかったので
このあたりは不明です。
そして黒幕は、ウォーレン製薬という製薬会社が、新薬の開発のために
さまざまな病気を抱えた人をリゾートに呼び込み勝手に治験していた、というものでした。
ちなみに製薬会社の人間兼ドライバー役としてシャマラン監督自身も出演しております。
ラスト、生還した二人が証拠のノートを警官に突き出し全員逮捕。という感じでまとまっております。
最後メモをくれたイドリブが、トレントを認識した時の表情がなんとも切ない…
泣く要素はあまりないのですが、この子役の子の表情で泣いてしまいましたw
そしてイドリブに関しても特に明かされぬままのエンディング…
彼はなぜここにいるのか…?彼の両親は…?
トレントは、イドリブは何が起こってるかは知らないけど、人が消え続けるから悪いことだと思って伝えようとしたんだ。
と言っていましたが、なんとなくイドリブの表情から、何が起こっているのか知っていたんではないかと思ってしまいました。
けどあんな小さな子にとめられるわけもなく…。そう思うと切ないです。
原作
原作は、スイスのバンド・デシネ作家のフレデリック・ペーターズ。
バンド・デシネとはフランスやベルギーをはじめとするフランス語圏の漫画のことで
日本の漫画カルチャー、アメコミと並ぶ3大コミック産業と言われています。
シャマラン監督は娘さんからこのグラフィックノベルをプレゼントされ、映画化を決めたそうです。
ちなみにエンディングは映画オールドのオリジナルです。
まとめ
たしかにツッコミどころはあります。
だけど…私は好きな作品です!!
やぱっり発想が面白いし、シャマラン監督の撮る映画独特の異様な雰囲気が出ていると思います。
賛否は分かれていますが、観て損はない作品だと思います。